2022年07月04日
リフォームする際に、屋根の形状を変更したいと考える方もいます。それは可能なのか、どのようなことに注意が必要なのかなどについてご紹介します。
屋根の形状を変更するリフォームは可能?
結論からいえば、屋根の形状を変更するようなリフォームは可能です。家を建ててしばらく暮らしてみたところ、他の屋根の形に惹かれた、現在の屋根の形でデメリットを感じているといった方が選択しています。
また、中古住宅を購入したものの屋根の形に不満があるなどの理由で形状を変更するリフォームを検討している方も多いようです。
屋根の形状を変更する際の注意点
屋根の形状を変更するリフォームは大々的な工事が必要になるため、注意しなければならないポイントがいくつかあります。特に以下の3つについてはよく確認が必要です。
確認申請が必要になる場合がある
ほとんどの場合、確認申請は必要ないのですが、例えば屋根の最も高さのある部分がリフォームによってさらに高くなる場合や3階建ての場合など、確認申請を提出しなければならないことがあります。
書類を提出するだけではなく、そのための申請代行費用が約25万~30万円必要になるのも理解しておかなければならないポイントです。
また、確認申請を提出するためには図面をそろえる必要があり、準備に時間がかかることが多いです。数ヶ月単位の期間が必要になることもあるので、高さの変更を検討している場合は注意が必要になります。
リフォーム中は家を出なければならない場合がある
リフォームの内容によっては問題なく建物内で暮らし続けることができるケースもありますが、一時的に家を出なければならないこともあります。
大掛かりな変更を行う場合はそのためにかかる期間も長くなるため、仮住まいの準備が必要です。仮住まいが必要となればその建物を探す手間もかかりますし、契約などについても考えなければなりません。もちろん、費用も必要です。
下地の補修費用が発生する場合がある
屋根の工事をする際に、見えない下地などの部分に大きな劣化が見つかることもあります。そのままリフォームを進めることはできないので、下地の補修が必要です。
下地の補修が必要になった場合、予定外の費用がかかることになります。どの程度の費用がかかるかについては、劣化状況によって異なります。
主な屋根形状の種類とリフォーム費用相場
屋根の種類によってリフォームにかかる費用が変わります。代表的な屋根の種類と費用をまとめました。
- 陸屋根に変更する場合…約300万円~450万円
- 片流れ屋根に変更する場合…約300万円~500万円
- 切妻屋根に変更する場合…約400円~500万円
- 寄棟屋根に変更する場合…約500万円~600万円
このように、最低でも300万円以上の費用がかかります。前述したように、今よりも屋根が高くなるような場合は確認申請が必要になり、そのための時間、費用も必要です。
リフォームによる屋根の形状変更は確かに可能ではありますが、簡単な工事ではなく、時間と費用がかかってしまいます。こういった理由からどうしても必要でない限り、おすすめはしません。
屋根の形状変更は慎重に
今の屋根の形に飽きた、不満があるなどの理由からリフォームで屋根の形状を変更したいと考えることもあるはずです。ですが、個人にかかる費用は高額ですし、工事内容によっては一時的に家を出なければならず、仮住まいを用意するなど手間もかかります。
どうしても屋根の形状を変更したいと考えているのであれば、かかる期間や費用の目安などについてよく確認したうえで再度検討してみるのがおすすめです。
また、リフォーム業者に相談する際には親身になって話を聞いてくれる業者を選択して相談することをおすすめします。
屋根の形を変更するが必要か、それ以外の方法もあわせて検討を。
文面通りですが、どうしても屋根の形状を変更したいと考えているのであれば、かかる期間や費用の目安などについてよく確認したうえで再度検討してみるのがおすすめです。